『ゴールボール』とは、英語でGoalballといい視覚障がいのある人が行う球技のことで、パラリンピックの種目にもなっています。この記事では『ゴールボール』とはどのような競技なのか、そのルールについて解説します。
ゴールボールとは
『ゴールボール』とは、英語でGoalballといい視覚障がいのある人が行う球技のことで、パラリンピックの種目にもなっています。選手は障がいの程度に関わらず『アイシェード』と呼ばれる目隠しを装着し試合に参加します。試合に使用されるボールには鈴が入っていることが特徴です。
ゴールボールのルール
試合時間・概要
『ゴールボール』の試合は、前半と後半に分かれており、試合時間は前後半各12分間で計24分間です。鈴が入ったバスケットボールくらいの大きさのボールを相手のゴールに入れることで得点を競います。1チーム6名体制で、コート内に入ることができるのは3名です。全員でディフェンスを行い相手のボールがゴールに入らないように守ります。
コート
コートはバレーボールと同じ縦18メートル×横9メートル、全ての選手がアイシェードを着用し全盲状態で試合に参加します。中に2つの鈴が入ったボールの音を聞いて、ボールの位置を把握しゴールを守ります。ボールの重さは1.25kgあります。
コートのライン下には紐が入っていて、手で触ったりシューズの裏で感じることによって、選手は自身が今コートのどこにいるのかを把握します。
その他基本ルール
ディフェンス側の選手がボールに触れてから10秒以内に投げ返し、センターラインを越えなければ反則となります。また、ボールを投げた後にディフェンスの選手に不利になるような音を出してはいけません。タイムアウト以外の、コート外の監督やコーチからの指示も禁止されています。
反則が起こりやすい代表的なルール
ハイボール
投げられたボールは、そのチームのゴールから6メートルの地点にあるハイボールラインの手前でコートに触れなければ反則となります。
ロングボール
投げられたボールは、ニュートラルエリアにも触れなければ反則となります。ニュートラルエリアはコートの中盤にあります。
10セカンズ
ディフェンス側の選手がボールに触れてから10秒以内に投げ返し、センターラインを越えなければ反則となります。
反則が起きたら
反則が起きた場合、反則した側のチームは『ペナルティスロー』を受けることになります。『ペナルティスロー』は、ゴールを1人で守らなければならないため、相手チームにとって有利な展開となりやすいです。
ゴールボールのみどころ
「音がかけひき」が大事となる『ゴールボール』では、鈴の音によりボールの位置を把握するため、オフェンスはボールを投げる際いかに音を消すかが試合の鍵です。選手たちはさまざまな投球テクニックを使って鈴の音をコントロールするところも『ゴールボール』のみどころです。
また、『ゴールボール』では相手がブロックしにくい手先や足先を狙ったボールが良いとされるため、ギリギリを攻めるボールが投げられると試合は盛り上がります。
東京パラリンピックでは
東京2020パラリンピックでは、女子チームが銅メダルを獲得。男子チームも5位になるなど大健闘をしました。白熱した試合を見ることができる『ゴールボール』。今後の日本代表にも注目ですね。