プロアスリートにとって“見える”という感覚は、勝敗を左右する重要な要素です。Sports for Socialでは、コンタクトレンズ通販『レンズアップル』とともに、アスリートたちが向き合う“視界”のリアルに迫り、その価値や社会とのつながりを発信していきます。
第2弾では、Jリーグ・ヴィッセル神戸でプレーする広瀬陸斗選手にインタビュー。ピッチの隅々を視野に収めながら、チームに貢献し続けるサイドバックが見据える“見える”の本質とは何か。プロとしての姿勢、そしてコンタクトとともに歩む日常に迫ります。

環境が導いたサッカーとの出会い、そして今の自分
サッカーとの出会いは、物心がつく前から始まっていました。父は元サッカー選手、兄もサッカー経験者。気がつけば、家の中にはボールがあり、自然とサッカーをする環境が整っていたと言います。
「“始めた”というより、“いつの間にかやっていた”という感じですね。」
いまやJリーグ屈指のユーティリティープレイヤーとして、さまざまなクラブの躍進に貢献してきた広瀬選手。彼の最大の武器は、精度の高いキックとクロスです。
「派手ではないけれど、サイドからのクロスや、チームを支えるプレーに気づいてくれたら嬉しいですね。」

プレーだけでなく、日々の姿勢についても話を伺いました。広瀬選手が大切にしているのは“謙虚さ”と“継続”で、試合前にはトイレ掃除をするのがルーティン。「心が整う感じがする」というその所作にも、彼の人間性がにじみます。
「母からも“謙虚でいなさい”とずっと言われてきました。これまでサッカーを教えてくれた指導者の皆さんからの影響もとても大きいです。」

サッカーにおける“視野”の意味
広瀬選手にとって“見る”とは、プレーそのものに直結します。サイドバックとしてプレーする際には、ピッチの反対側を視野に入れながら、間接視野で手前を確認しており、その一瞬の判断が、プレーのよしあしを左右します。
「視野の広さがあることで、トラップやパスの質も変わる。逆に、目の調子が悪いと、ボールに集中しすぎてまわりが見えなくなってしまうんです。」
ボールを受ける前、最も遠い選手の位置を把握する。その先には、戦術理解だけでは補えない“見える力”があります。

中学生からのコンタクト。違和感なく“見える”日常
中学生のころから視力が落ち始めたという広瀬選手。もともとメガネは使わず、最初からコンタクトでプレーしてきました。
「メガネだと、レンズを通してハッキリと見える部分と、フレームとの境目での見え方のギャップに気持ち悪くなってしまうことがあって。コンタクトは最初はつけるのが大変でしたけど、着けた瞬間に“こんな世界があるんだ”と驚きましたね。」
朝起きたら装着し、1日中使い続ける日常。目薬を使うこともほとんどないと言い、「相性がいいから」と今使用しているコンタクトの信頼は絶大です。
「一日中着けていても乾きにくいものを選んでいます。すごく快適です。」
また、試合前には視界の調整も欠かしません。自身で、目の動きのトレーニングも取り入れています。このトレーニングはトレーナーから学んだもので、効果を実感してからは試合前のルーティンの一つに。目のコンディションを整えることも、プロにとっては勝つための準備の一部です。
「指で目を左右に動かしたり、逆に首だけ動かして目を動かさないようにしたり。脳も活性化されて、見え方が良くなる感じがあるのでこのトレーニングは続けています。」

見据える未来と、サポーターへの想い
広瀬選手が描く理想像は、“上手い選手”ではなく“チームを勝たせられる選手”。30歳を迎える今、チームの主軸としてタイトルを積み重ねていく覚悟を語ります。
「いまのヴィッセル神戸には、35歳、36歳でもトップで走っている選手がたくさんいます。その人たちに負けないように、1つでも多くのタイトルを取りたいです。」
最後に、ファン・サポーターへのメッセージをこう締めくくりました。
「3連覇、そしてルヴァンカップと天皇杯のタイトルを目指して、後半戦も勝ち続けていきます。ぜひ応援よろしくお願いします!」
ピッチを広く見渡す冷静な視線と、内面に宿る熱い闘志。その両方を支える“視界”とともに、広瀬陸斗選手はこれからも走り続けます。


