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「江戸時代の日本人の暮らしには廃棄物はほとんどなく、素晴らしい循環型の生活がそこにはあった」コンポスト作りをやってみよう!vol.20

LFCコンポストアドバイザー養成講座を受講しています。今日はそこで学んだことから皆さんに伝えたいことや、私が家でやっているコンポストの状況をお伝えしたいと思います。

今回の講座で感動したことが江戸時代の日本人の暮らしについてです。当時の人口は100万人ほどで世界最大の都市だったようです。その事実だけでも少し驚きでした。それに加えて、江戸時代には循環型の見本のような生活があったことに感動しました。衣服は破れたら繕われ、陶磁器も壊れたら修理されていました。興味深い話は排泄物が売買されていたことです。

(ちょっと汚い話で恐縮ですが‥‥笑)下肥という肥料として田畑の重要な肥料として使われていました。長屋の大家さんは、共同トイレで集まったものを長屋の住人が権利を主張しないように、長屋の排泄物は大家さんのものとしていたそうです。その頃は身分制度もあり、身分の高い人達は良い物を食べているので、排泄物も栄養化が高いとされ取引額も高かったようです。排泄物でお金を儲けるなんて本当に驚きです。

高度経済成長の流れで化学肥料が大幅に出回ることにより、下肥は必要なくなり汚いものとして扱われるようになりました。そして、その処理に膨大な費用がかかるようになりました。江戸時代の日本人の暮らしには廃棄物はほとんどなく、素晴らしい循環型の生活がそこにはあったのです。江戸時代の生活に戻ることは出来ないと思いますが、役にたつヒントが沢山あるように思います。

今回の講座で「サーキュラーエコノミー」についても学びました。もうご存の方もいるかと思いますが私は初めてでした。サーキュラーエコノミーを日本語にすると「循環型経済」です。従来は、資源をとって、作って、捨てるという経済システムでしたが、その考え方から、廃棄されていた製品や原材料をも新たな「資源」と捉えて、廃棄物を出さずに循環させる経済システムのことをサーキュラーエコノミーと言います。メーカーは、商品の設計段階から材質やデザインに考慮しなくてはいけません。世界的にはEUがサーキユラーエコノミー政策を企業を巻き込んで進めています。英国のエレン・マッカーサー財団の取り組みや、オランダは2050年までに100%のサーキュラーエコノミーの実現を目指しているそうです。興味のある方はぜひインターネットで調べてみて下さい。日本はどうかというとだいぶ遅れ気味のようです。しかし、元々は農耕民族で、江戸時代には素晴らしい循環生活が出来ていた気質もあるので、一人一人が今の環境問題を自分ごととして捉えて行動していけば、サーキュラーエコノミーの流れも加速できる可能性があります。小さな渦から大きな渦になって欲しいと思います。

ところで、「堆肥」「肥料」「コンポスト」の違いを知っていますか?私もそれらの単語をなんとなく使っていたのですが、今回の講座でその違いが分かりました。堆肥は落ち葉や家畜の糞などを微生物で腐熟させたもので、土壌の水はけや水持ちのある良い土にするのに利用されます。肥料は植物の栄養素です。有機肥料と化学肥料があります。コンポストは、堆肥と肥料の間の位置づけで両方の機能を持ち合わせています。土壌改良にも栄養素にもなります。栄養のバランスが良いので野菜が美味しく、何よりも安全な食であることがポイントです。


コンポストづくりは、まさに誰もができる循環型生活です。生ごみをゴミにせず有効利用ができます。私は2年目に入ったコンポストづくりで、初めて種から植えた野菜の収穫をしました。小松菜とラディッシュとベビーリーフです。少量でしたが取れたての野菜は新鮮で美味しくて感動しました。この感動がまたコンポストづくりへのやる気にもなります。

今回のアドバイザー養成講座を受けている方々が野菜の美味しさについていつも話されます。現在、生ごみを投入しているコンポストも3ヶ月目になり、もう直ぐ熟成期に入ります。そして、また新しいコンポストづくりがスタートします。コンポストづくりに失敗はありません。でも、より良いコンポストをつくるためのヒントはまだまだ奥が深そうです。環境問題をより身近に感じられるのもとても良いと思っています。これからも色々なことを学んでいけそうで楽しみです。

毎日、地球全体でみると膨大なゴミの量が出ています。コンポストは、環境に優しい誰でも出来る小さな循環生活です。私がこのようにコンポスト作りについて伝えることで、誰かの小さなソーシャル活動の一歩につながればと思います。

京都在住/50歳代女性